とりずんだノート

の日記帳

#ニコバー

盗賊時代のギャメルについては「俺が死んだら妹を治してくれるのか?」がすべてなんじゃないかな、と思う
自分がやらなければ誰も助けちゃくれない、だから他人の命や生活を踏みにじってまでも自分は生きなきゃいけないし金を稼がなければならない

信頼できる友はいるけど、マンドラン自身が貧困で生き延びるのがやっとの人間で、そして恐らくは学も伝手もないような弱者で、ギャメルを救える存在ではなかった…っていうのは結構お互いにとって辛い所だよな 『友の為に盗賊になった』は『同じ道に落ちるしか出来なかった』でもあるから
ギャメル自身はマンドランを責めるとか力不足とか思った事は一切ないだろうが、マンドラン側は一緒に道踏み外して金稼ぐしか方法が浮かばなかった自身を振り返る瞬間、あったんじゃないかなぁ…渦中の時はがむしゃらだっただろうけど、解放軍加入後〜ED後に改めてふっと考えるんだろうな、というか…いや分からんな、割り切って「だからセレストさんや王子達に会えたって一面もある」とサッパリ切り替えられるのかも 

黒爪盗賊団って多分そんなに挫折知らずでトントン拍子に組織大きくしてきてたんじゃないかな
孤高の反抗者のアレが初めてのまともな負け経験で初命乞いで、敵対者に初めて事情を語った瞬間だったんだと思う
だから牢に放り込まれた時に「こんな善人ですら妹を助けてはくれないんだ」(論理的にはおかしいのだが、余裕のないギャメルの視点ではね)と失望するし憎しみを深めるし、見逃されて仲間加入した時のアレインへの感情が重いんだろうなと
(孤高の反抗者→敵ギャメル流浪の賊、盗賊団の罪を裁くべきだ、という正当性よりも「ギャメルの言葉を信じるか信じないか」が重視されて会話が進んでいるのがなんとも趣深い)

なんだっけ 何書きたかったんだっけ?
罪を憎んで人を憎まずを体現して、さっきまで命のやり取りしてた盗賊の言葉をまっすぐに受け止めて何の見返りも求めずに手を差し伸べたセレストの存在ってクリティカルすぎるなという話だったかも

善意と建設的な救済の提示、その両方をもつ存在と、もっと昔に出会えていればギャメルもここまで「妹を助けるのは俺しかいない」とこじらせはしなかっただろうし、でも出会って遅すぎるということはなく 敵ギャメル世界線でも仲間ギャメル世界線でも、セレストの存在は本当にかけがえないものなんだよなって思う

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