とりずんだノート

の日記帳

(小6の時だったと思うけど)国語の教科書に「春に」が載っていて
読んでいくうちにじわりと暖かい涙が滲み出たあの瞬間はずっと心の奥にしまわれている
読んだ当時は言語化できなくて、綺麗な表現に対する感動と、自分もこんな気持ちになったことがあるという共感をしていた…と思う
思えば、矛盾した感情が両立して渦巻く『心』というものの美しさっていうのは、この詩で初めて学んだような気さえするな
合唱曲も好きではあるんだけど、私にとって「春に」は曲でもなく詩集の作品でもなく、教科書最初の見開きに載っていた、未来にざわつく子供の心に寄り添う希望の詩なんだと思う

なんてことを思いつつ

大往生に近い年齢まで生きておられたというのもあり、悲しいという感覚は薄くて、偉大な詩人と同じ時代に生きられてよかったなあという感覚と感謝の気持ち

詩集を読んだのも学生の頃の話なので、またじっくりと作品に向き合い楽しむ機会を作りたいなぁ
性の詩は思春期故の性忌避の感覚もあり読み飛ばしていたりして…成人した今なら全くなんてことはないんだが

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