そういえば数日前に松本清張『延命の負債』を読み終えた 最後の収録作『月』の読後感の苦さにあ゛ーー!!あーー!!!となった… ここで終わり!?みたいな手放された感覚のある締め出し方が多くて短編小説の自由さを感じた いやー面白かったな…描写が端的ですごく読みやすくて、世間に迎合して生きていかれぬ中年の男の、徹してもいけぬ哀しい一幕よ…乾いてほろ苦くて…昭和の時代性… 表題作の『延命の負債』とほか『余生の幅』『月』あたりがやるせなさすぎる読後感で気に入りました 他の短編もモヤモヤして面白かった 月は(主題ではないのだが』出版社の志は嘘じゃなかったのが余計にしんどい… 宮川が登場した時のああもうダメだ感はほんとに… あ〜全てがどうしようもない 秀逸… ままならないオチの話が多いからこそ、歴史に埋もれていった人を辿りながらも不思議と寂しげな光明の見出せる『湖畔の人』が際立つというか、相対的にかなり好ましかったというか 話の題材含め刺さったな… 自分が地理がとても苦手な分、余計にこうして教養がある人が書く旅情や土地のディティールに憧れる節はある ★ミ 2025/09/15(Mon)
最後の収録作『月』の読後感の苦さにあ゛ーー!!あーー!!!となった…
ここで終わり!?みたいな手放された感覚のある締め出し方が多くて短編小説の自由さを感じた
いやー面白かったな…描写が端的ですごく読みやすくて、世間に迎合して生きていかれぬ中年の男の、徹してもいけぬ哀しい一幕よ…乾いてほろ苦くて…昭和の時代性…
表題作の『延命の負債』とほか『余生の幅』『月』あたりがやるせなさすぎる読後感で気に入りました 他の短編もモヤモヤして面白かった
月は(主題ではないのだが』出版社の志は嘘じゃなかったのが余計にしんどい… 宮川が登場した時のああもうダメだ感はほんとに… あ〜全てがどうしようもない 秀逸…
ままならないオチの話が多いからこそ、歴史に埋もれていった人を辿りながらも不思議と寂しげな光明の見出せる『湖畔の人』が際立つというか、相対的にかなり好ましかったというか 話の題材含め刺さったな…
自分が地理がとても苦手な分、余計にこうして教養がある人が書く旅情や土地のディティールに憧れる節はある